候補者は大別して3つのグループに分けられ、個々の詳細は以下の通りです。
① 過去日本での滞在歴がある人達のグループ
留学生として、来日して①日本語学校(約2年)、②専門学校(2年)、もしくは大学生として過去日本に住んだことがある人達です。
このパターンでは、専門学校・大学を卒業した後に日本で技術人文国際ビザによる就職先を得ていたのですが、ビザ更新がうまく行かなかったなどの理由で本国に一度帰ったものの、また日本に来て働きたいと願っている人達です。
このグループの人達は、日本語も上手で、しかも過去に日本での接客経験がある人が多いため、このグループの人材が見つかれば一番ラッキーです。
しかし、現在非常に多くのホテル旅館様で求人募集をしているため、このグループの人達は奪い合いでなかなか採用するのが難しいのが現状です。
日本の状況をある程度知っているので、給与水準が高いところ、大都市圏を求める特徴があります。
② 現在日本にいる人達のグループ
このグループは、以下の人たちがいます。
- 新卒組: 日本の専門学校・大学を卒業して、どこかのホテル旅館での勤務先を探しているというパターン
- 転職組:専門学校や大学を出た後に一度ホテル旅館に就職しており、転職先として同じホテル旅館業界での仕事を探している
新卒組は、学校経由で仕事が決まるケースが多いため、あまりジョブ・マーケットには人数が出回りません。
転職希望組は、ほぼ全員が、地方から大都市圏への転職を希望しますので、都市圏のホテル旅館様向きです。
③ 今外国に住んでいて、初めて日本に来るグループ
今外国に住んでいて、ネパールなどの外国で特定技能の試験を受けて、初めて来日する人達のグループです。
現実的にはこのグループの人達が圧倒的多数派を占めます。
このグループは、現地で日本語を数年勉強して、しかも現地でのホテル勤務の経験がある人がほとんどです。
日本語力は、前述の①および②のグループに比べると劣ります。
しかし、日本での勤務場所をあまり問わないため、地方のホテル旅館でも採用しやすいという側面があります。